BIG-IP SSL Orchestrator

攻撃者は、SSL/TLS暗号化を利用して悪意のあるペイロードを隠し、セキュリティ管理を出し抜いて回避します。暗号化されたトラフィックを大規模かつ効率的に検査できないセキュリティ ソリューションを使用して、組織を攻撃に対して脆弱なままにしておいてはなりません。BIG-IP SSL Orchestratorは、インバウンドとアウトバウンドのSSL/TLSトラフィックを高いパフォーマンスで復号し、セキュリティ検査により脅威を発見して、攻撃を未然に阻止することができます。

• アウトバウンド トラフィックの可視化：マルウェアの拡散、データの流出、攻撃の引き金となるコマンド＆コントロール サーバへのアクセスなどを引き起こすアウトバウンド トラフィックから保護します。
• インバウンド トラフィックの可視化：受信した暗号化トラフィックを復号し、攻撃、感染、データ侵害につながるランサムウェアやマルウェア、その他の脅威が潜んでいないことを確認できます。
• 次世代の暗号化プロトコルの検査：フルプロキシと多様な暗号をサポートすることで、アーキテクチャを変更することなく柔軟性を高めて、新しいセキュリティの盲点を防ぎます。

ランサムウェアは、急増しているサイバーセキュリティの脅威の1つです。これはかつてはまれでしたが、現在では攻撃全体のほぼ半分を占めています。あいにく、ランサムウェアの勢いは衰えるきざしがありません。暗号化されたペイロードを介して潜入するランサムウェアから組織を守ることが重要です。BIG-IP SSL Orchestratorは、包括的なランサムウェア対策を構築することで、これらの攻撃を阻止する能力を最大限に高めます。

• アウトバウンド トラフィックの検査：アウトバウンド トラフィックを検査することで、ランサムウェア攻撃や「ドロップ ゾーン」へのデータ流出を回避できます。
• テナント アクセスの制限：ユーザーが既知のドメインや使用したことのあるドメインにしかアクセスできないようにすることで、攻撃者のドメインへの不用意なリダイレクトや偶発的なアクセスをブロックして、資格情報の盗用を阻止します。
• フィッシング攻撃の緩和：悪質なフィッシング サイトへのアクセスや、悪意のある添付ファイルからの感染を阻止することで、ランサムウェアを防止します。